プロフィール

SHIZUKA SASAKI

佐々木 しづか

根っこのある暮らし研究所 代表
CANVAS合同会社 副代表

茨城県多拠点でシェア施設やショップを運営して、
起業や移住、子育てのサポートをしています。
講座やセッションはオンラインで全国どこでも。
旅する暮らしをしているので出張講座も可能です。

33歳の時、1歳半の娘を抱え離婚。どうにかしなくちゃという焦燥感から飲食店をオープン。働くママに向けたお弁当販売で1日100個の注文を受けるようになるが、自分の内側に繋がらないままのスタートだったため、苦しくなり1年で廃業をする。自分の本当じゃないこと、無理やり作り出したもの、取り繕ったものではなく、自分の本当のところ、自然に生まれるもの、そのままの今ここからを大切にして再スタートを切る。起業と廃業の経験を活かし、取手市創業支援事業の現場責任者を経て、茨城県取手市に古民家シェアスペース「あかりのありか」をオープン。同時に「根っこのある暮らし研究所」を開き、女性が生き方に迷う時に「自分の足で立つこと」をサポートする。3人目の出産を機にパートナーと海のある拠点に移住し、茨城県ひたちなか市と日立市でシェア施設やショップの運営を開始。行政と連携を取りながら、起業・移住・子育てをサポートする場を開いている。

『今ある暮らしが仕事になる講座』『小さなお店を始めてみる講座』のほか、自分とのパートナーシップを育む個人セッションもしています。

メッセージ

5年前。幼い娘とふたりきりだと思っていた私は、それでも“みんなと創造しながら生きていく未来”を夢みて、「あかりのありか」という場を開きました。場を開いた5年間で、私が少しずつ開いてきたものは“自分自身”だったのだと思います。まわりに自分を開くこと。パートナーに自分を開くこと。そして、自分に自分を開くこと。自分自身で閉じてしまった境界線や可能性や本当の気持ちを自分に開いていくことは、時に大きな葛藤を伴うけれど、そこに向き合っていると、自然に破壊と再生が訪れ、創造されていきます。

自分はひとりなのだと思ってしまいそうなとき。ひとりじゃない繋がりを思い出し、安心してひとりになれる場所。みんなと育める場所。自分の本当を生きる場所。そんな場所をみんなで創っていきたいと思って、いろんな場所にそれぞれの土地の特徴を映した場を開きました。様々をそれぞれに、一緒に体験してくれるみんなに、いつもありがとうでいっぱいです。

「いつでもどこでも、誰がいてもいなくても、自分の大地に根を下ろし、自分の足で立つ。」
これからも、そんな研究テーマを、みんなと一緒に深めていけたらと思っています。

運営施設

  • 2017年4月:茨城県取手市・自分の本当を生きる場所として古民家シェアスペース「あかりのありか」オープン。
  • 2020年5月:茨城県日立市・日立マイクロクリエイションオフィス「晴耕雨読」オープン。(CANVAS合同会社)
  • 2022年2月:茨城県ひたちなか市・勝田駅NewDays跡地にシェアスペース「おやつのcohako(小箱)」オープン。(CANVAS合同会社)
  • 2022年4月:茨城県日立市・日立マイクロクリエイションオフィス「micakel(ミカケル)」オープン。(CANVAS合同会社)
  • 2022年9月:茨城県日立市・ものづくりシェア施設「サンリーブス」(CANVAS合同会社・常陽不動産株式会社)
  • 2022年10月:茨城県日立市・大甕駅ホーム横の空き地にイベントスペース「おやつのoniwa(お庭)」オープン。(CANVAS合同会社)
  • 2023年2月:茨城県日立市・インテリアショップ「慈雨(じう)」オープン。(CANVAS合同会社・常陽不動産株式会社)
CANVAS合同会社についてはこちらから

もっと知りたい方へ

起業したのはなぜですか?

最初の起業は、自分を象るものが欲しかったから。1歳半の娘を抱え、「私はこれで生きていく!」という術や気持ちの置き所が欲しかった。
そんなふうに外側に幸せを求めた起業だったから、求めても埋まらない不足感が苦しくて、娘の前で笑うことができなくなったとき「もう終わりにしよう」と決めました。2度目の起業は、そんな経験を経て起業支援に携わるようになり、そこで出会った師の背中が、あまりにも楽しそうだったから(笑)自分を思い切り表現して生きるって、いいなって。失敗は悪いことじゃなく、怖いことでもなく、何度でも立ち上がっていいし、無駄なことなんて何にもないんだって思えたとき、「私ももう一度、自分を表現して生きていこう」と決めました。師と同じ起業支援という表現方法にしたのは、私と同じように、どこかの誰かが「自分の足で立ってみたい」と思ったときに、生き方や在り方を通してサポートできたらと思ったからです。

起業してよかったですか?

一瞬の迷いなく「はい!」と答えます。もちろん、山あり谷あり、ものすごく大変だなとか、自分を表現して生きることから逃げたいなと思うときもあります。でも、そんなときはいつも“自分の本当”に気がつくことができます。本当は要らなかったものや自分のものではなかったものを手放して、本当に大切なものだけになるキッカケを与えてくれます。そうやってシンプルになる度に、できた余白に豊かさが巡り、幸せが溢れてきます。

起業のコツはありますか?

起業のコツは自分をゆるすこと、だと思っています。失敗しちゃダメだとか、完璧じゃなきゃダメだとか、そんなふうに思う自分を自分がゆるせたら、凸凹の自分にちょうどぴったりの出会いがあります。そもそも起業は、自分らしく生きるための選択肢の1つだと思っていて、自分らしく生きるために起業をするのに、失敗しちゃダメ・完璧じゃなきゃダメと自分を偽ったり取り繕ったりしたら、いつまでも自分を生きれないんじゃないかなって。起業は自分を表現すること。自分を自分が受け入れた分、世界も自分を受け入れる(すべては自分の鏡。世界に自分が現れる。)のだと思っています。とっとと自分にサレンダー(降参)しちゃいましょう(笑)1番に自分が自分をゆるせたら、きっと人にも優しくなれて、優しい世界の住人です^^

移住の決め手は?

私は長女が1歳半のとき、東京から守谷→取手の古民家に移住して、小学校入学のタイミングで取手から茨城県北の海が目の前にある場所に移住しました。その当時は直観。衝動。住みたい!と思って、あとは天任せ。必要だったら住むことになるだろうと思っていたら、まわりが移住する環境を整えてくれた感じでした。その「直観」や「衝動」をもう少し言語化するならば、「余白に心が動いたから」だと思います。空間の余白、心の余白、時間の余白。そして、生きたいと思うように生きられる余白。そんな可能性を感じたからです。そして、その可能性を思い描くだけじゃなく、体感したいと思ったからです。

子育てで大切にしていることは?

私は今、8歳・3歳・2歳の3人の子どもたちとパートナーと一緒に暮らしています。子どもは育てている、というよりも、一緒に育ち合っている感覚でいます。子どもたちと暮らす中で大切にしていることは、「自分を生きること」です。長女が幼かった頃、通っていた保育園の恩師に大切なことを教えてもらいました。「子どもたちは、この世界での生き方を、あなたを通して見ているんだよ。あなたが、この世界に自分を表現することを、自分にはできないって思っていたら、子どももそう育つ。恥ずかしいって思っていたら、怖いって思っていたら、子どももそう思って生きていくんだよ」「自分の心の穴を子どもで埋めような子ども騙しな子育てはやめて、あなたは、あなたを生きなさい」今もこの言葉が、私の真ん中にあります。あとはシンプルに、目と目を合わせて心を合わせること、たくさんハグして触れること、一緒に感動する体験を重ねることを大切にしています。

起業のこと、移住のこと、子育てのこと、パートナーシップのこと。
私の今思っていることを言葉にして綴っています。